手作り
先日、おにわに行くと、かわいいおひなさまが飾られていました。
寮母のさよちゃんが、「これ、みてみて~」といって、小さな太鼓などもひとつひとつ手作りであることを教えてくれました。
そして、左右に飾られているぼんぼりを指さして、
「このぼんぼりは、私が作ったの。和紙とか紙粘土を百均で買ってきて作ってみたんだけど。でも、創造力がなくて。」
と、笑いながら少し申し訳なさそうに話してくれました。
器用ではなさそうなさよちゃんが、とっても時間をかけて作ったであろう、少し不格好でかわいいぼんぼりは、おひなさまやおだいりさまに温かい配慮を感じます。
おにわにあるもは、手作りのものがとっても多いです。
ご飯も同じです。
さよちゃんのご飯は、スパイスを使った料理が多くて、とっても美味しいです。
私は、これまでスパイスなどを使ったことがありませんでした。以前、入居していたAさんも、さよちゃんのご飯は、手作りのものが多くて、初めて食べるものがたくさんあったと話していました。
慌ただしい日々の中では、一から手作りするのは、ハードルが高いなと感じていました。
ですが、おにわに来て、手間を惜しむことなく作られたものが体の中に入っていくと、「あぁ、休んでいいんだなぁ」って少し思えたり、ホッとしたりします。
そうやって、初めてのものに出会いながら、一息つく時間があっていいんだという感覚が、入居した女の子の生活の中に、少しずつ染み込んでいったらいいなぁと思います。
そして私も、さよちゃんやほかのスタッフみたいに「手作り」ができる人になりたいです。
(ゆり)
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