アンパンマンたち

 アンパンマンボールつくってあげるよ~

と調査の子から連絡がありました。

いや、元調査の子、といってもいいですね。

彼女とのつきあいはもう10年になります。


「はいった子の赤ちゃんの名前教えてもらえるんだったらキーホルダーもつくってあげるよ。はーい! もちろん秘密厳守しま~す」


って、なんかもういろんなことを分かっている。


「気持ちだけで十分だよ」とおくると、


「私にできそうなことがあったらやるからねー、声かけてね♥」


………嬉しいよ、ありがとう。





出会ったのは10年前、ちょうど旧盆のころでした。

綺麗で狂暴な、なにか悲しいことがあると声も出さずに涙だけを流す、

見ているこっちのほうが泣き出したくなるような子でした。




いろんなことがあったはずの元調査の子たちが、

今回シェルターの場所づくりに協力してくれています。

こんなこと、10年前には思いもしませんでした。


吹きさらしの風のなかで育つひとたちは、沖縄の自称支援者と「とりまき」の暴力をキャッチしています。

多様性と暴力をはき違える「とりまき」たちにいっておきたいのは、

思うよりも事態はひどく、そして悲しいものであるということです。


夜業界と地元ネットワークで情報が流通している彼女たちが、

若い被害者たちのために「アンパンマン」にもなってくれているのは、

そういう沖縄の状況ともつながっています。


このことはいずれきっちりさせなくてはと思っています。

いまはとにかく遠慮なく甘えて、みんなの力でつくります。


                                【上間】

コメント

  1. ほんとに。みんながすごく変わって成長して、いろんなことを助けてもらっています。


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    1. いろいろ見せてもらって教えてもらっているなぁと思います。10代の子たちの変化ってすごいですね。こちらが思わない形でどんどん変わります。

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