桜の木とシークワァサー 小鳩が遊びに来る庭です
6月30日、少し早いのですが、不動産の方からシェルターの建物の鍵をいただきました。
シェルターを始めるのは10月初日、メンバーのグループミーティングで使いはじめるのは9月なので3か月前の契約になります。
HPやブログなどで不動産情報を集めていたのですが、もともと、とてもいいと持っていたマンションの近くにあった、ちょっといいかもしれないと思った建物の不動産屋さんに、ものはついでにとお電話すると、
「今日のお昼12時に内覧OKですよ」ということになり、
「真弓さん、一緒にいける?」とシェルター創立メンバーの真弓さんにメッセージをおくったら、
「ちょうど40分くらいあいてるよ」
ということになりました。
おうちの前で待ち合わせをし、家の中をみせてもらいました。
うむむ。この建物、すべてにおいて、しっくりくる………。
こじんまりした一軒家。
もちろんそれ相応に時間を重ねている。
でも、
キッチンのシンクや窓が大きくて、お皿やお鍋を風にあてることができる。
淡いグレイベージュの廊下の板が可愛い。
1階に畳部屋。
そして2階のお部屋からは遠くに海……。
きわめつけは、お庭でした。
お庭の端には桜の木が、
そして玄関を入ってすぐのところにシークワサーの木があって、
2羽の小鳩が、その実を食べにきています。
うっとりしながら、「そもそもこのおうちは、法人契約が可能でしょうか」
「シェルターという場所のために使わせてもらうことはできるでしょうか」と、
不動産の方に聞きました。
「その前に、どうして、10代の子たちのシェルターがほしいのですか?」とおっしゃるので、
「10代の女の子たちが出産できる場所が沖縄にはまだないからです」
「安全に出産して、ママになっていく時間を応援できる場所をつくりたいのです」
という話をしました。
じっと話を聞いていた不動産の方は、
「そういう場所が沖縄には必要だと思います」
「プロジェクトについて書いた申請書類はありますか?」
「書類をご準備いただけるのでしたら、私が大家さんに直接説明します」
とのこと。
いったん解散して急いで研究室に戻り、夕方、不動産に書類一式を届けて、もう一度、プロジェクトの要点を説明しました。
不動産の方からは、
「あとはどうか、私にまかせてください」
ということになり、
そこからはトントンと契約がすすみました。
そして、正式な契約日に告げられたことは、
「私は6月いっぱいで不動産の会社を辞めます。夏からは県のひとりおや支援事業で私自身が新しい勉強をはじめます。素晴らしい場所、楽しみです」
とのことでした。
その女性の不動産のお仕事の最終日に、彼女から直接、真新しい鍵をいただきました。
この鍵は、当事者同士のバトンのようにも思います。
こじんまりとした一軒家。
お庭はまだ荒れていますし、しばらくひとが住んでいなかったので、家のなかに生き生きした空気は通うのはこれからです。
それでも、東のほうの空がひらかれていて、背伸びをすると窓からはちらりと海がみえ、庭には小鳩が遊びに来ます。
ひとつめの建物で決めてしまいましたが、ここでママになる女の子たちをむかえることは、とても自然なことのように感じます。
7月、8月、9月の間、ゆっくり準備を進めていきたいと思います。
(追記:私たちの懐具合を知った大家さんが、7月の家賃を無料にしてくれました!)
読んでいて胸が熱くなりました。いろんな人の思いが輪になって繋がって、それが大きく広がって、サポートを必要とする人たちを柔らかく包み込んでくれますように。
返信削除メッセージありがとうございます。はい、たくさんの方に応援していただいています。やさしい気持ちに触れられることに励まされています。(うえだ)
削除初めまして、11月11日の中日新聞の記事でおにわさんを知りました。何かお手伝い出来るといいのですが、愛知に住んでいるので。寄付も中々難しいのですが、娘が2年
返信削除前に出産しましたがサイズアウトした赤ちゃんの肌着とかオムツは使ってもらえないのでしょうか?もし使ってもらえるのでしたら送らせていただきます。
返信が遅くなりまして失礼しました! メッセージありがとうございます。現在おにわでは郵送での物品のご寄付には対応できていません。お気持ちだけありがたく受け取らせてください。娘さんの赤ちゃん(お孫さんですね!)はお元気にしているでしょうか? みんな楽しく元気でいられますように!
削除